さきほどWEBのニュースで、ある落語家の方が手話の通訳に対して「気が散る」「どうにかなりませんかね」といった発言をしてしまい、後に謝罪をしたという記事を読みました。主催者側が手話通訳がつくことを事前通知していなかった等、この落語家の方にも同情すべき点はあります。
このコラムの主旨としては「誰が悪い」を語るつもりは全くありません。この残念な出来事をきっかけに「さわやかな自己主張」の技法をご紹介したいと思います。
その技法とはDESC法と呼ばれるものです。
Describe:客観的に描写する
いきなり「どうにかなりませんかねえ」といった対応依頼すると相手側の怒りに火をつける危険性が高いです。まずは誰もが受け入れられる客観的な描写から言葉を始めます。
E=express:自らの思いを表現する
会話の土壌が出来て初めて、自分の思いや都合を表現します。ここでも未だ「止めて欲しい」といった相手への依頼はしません。あくまで自分の中に何が起きているかを相手に伝えるに留めます。
S=specify:特定の提案をする
3段階目に来て初めて相手への依頼を口にします。DとEで相手が冷静に話を受け止める準備が出来ているため、無用な摩擦が起きにくくなります。
C=choose:選択する(代替案を提案する)
直訳すると「選択する」ですがむしろ「代替案を提案する」といったほうが意訳としては正しいでしょう。Sで提案した内容に固執することなく、相手の都合とこちらの都合の両方が満たされるような打ち手を共に探るというわけです。
今回の「事件」をもとにDESC法を使っていたら、という文章を作ってみました。
【D客観描写】講演が始まって5分たちました。手話の方のジェスチャーは意外に激しく、私が聴衆の皆さんを見ようとするとどうしても大きく視界にはいってきます。
【E自分の思い】私はこのような体験が初めてなもので、落語に集中することが出来ず、どうもうまく喋れません。
【S特定の提案】演壇の下に降りて手話をしていただくというのはいかがでしょうか。
【C代替案】もしそこだと見えにくいようでしたら、せめて私の後ろで手話をして頂けると私も大分やりやすくなるのですが。
DESC法、いかがでしょうか!
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